2009年3月12日木曜日

神原獅子舞の後継者育成

県の無形民族文化財に指定されている由緒ある神原神社獅子舞を今後も継承発展させていくため、
地域内の子どもたちを対象に獅子舞保存会のメンバーの指導による笛や太鼓等の体験活動を行い、獅子舞に対する愛着を小さい頃からもたせることで後継者の育成を図っていきます。













































 
                                  
〔参考:神原神社獅子舞〕
 昭和63年に県の無形民族文化財に指定されています。
 文政8年(1825年)の大洪水により凶作に際し、氏子の多々納文左衛門が伊勢太神楽の獅子舞を学び帰り、神原神社に奉納したことに始まるとされています。
 頭屋制(前年の11月1日に御神裁によって決められ、一年間契斎を行う。現在神原地内には約100軒。)が天保6年(1835年)に確立されて以来、村中安全と五穀成就を祈る神事として、毎年11月3日の例祭や近郷諸社の祭礼に絶えることなく奉納され続け、今日に至っています。
 舞は、一.清め舞、二.的舞、三.鈴舞、四.剣舞前段、五.剣舞後段、六.獅子三番叟舞、七.梅ヶ枝舞、八.ささら舞、九.日車舞、十.乱獅子舞、十一.連獅子三番舞に道中舞を加えた十二段で構成されています。
 獅子舞の奉納は、例年、まず獅子舞連中が10月中旬に頭屋の家に集まり「習し」を始め、祭礼前夜の11月2日に正装をして「本習し」をすることで仕上げます。
 祭礼当日は、神職が正午、頭屋へ獅子迎えに行き、奏楽、祝詞、拝礼、頭屋から来頭への盃渡しの儀、直会を行います。さらに獅子舞二番を舞った後、日象幡を先頭にして、世話人六名、頭屋、来頭、奏楽、鼻高、獅子、三番叟、月象幡の順に行列を整え、「道中舞」を舞いながら神社拝殿に向かいます。
 拝殿では、献花、開頭札の奉納、新酒直会を行った後に、頭屋が社前に敷き延べたむしろの舞座で、一番の「清め舞」から十一番の「連獅子三番舞」までの舞を奉納します。
 奉納が終わると、来頭が舞座のむしろを持ち帰り一年間保管して、翌年の奉納に備えます。
 保存会は原則として氏子内の長子を会員としており、現在、園児2名を含めた、12名で獅子舞の技法を伝承しています。また、獅子舞の保持には氏子区域内6組から出た6人の世話人(世襲)があたり、神社総代が神事の管理を行っています。このように地域全体で獅子舞の保存に努め、今日に至っています。

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